古式腱引きの発展系として筋整流法が確立されました。しかし、古式腱引きのルーツにいては、東北の柔術家よりの伝承としか判っていませんでした。日本発祥と 言っても言伝えでしかなく本当?と思われる方も多数いたと思います。かくいう私もその一人でした。この古式腱引きの施術方法は、どの様な経緯で完成させら
れたのか?誰が編出したのか?なぜ細々としか伝承されなかったのか?など疑問だらけでとっても気になっていました。
10月にそれが一気に解消されました。筋整流法の出版をおこなうBABジャパンの副編集長がルーツについて調べ、「柳生心眼流」という柔術の流派ではないかという結果を連絡してくれました。
後日、「柳生心眼流」の継承者「島津師範」とお会いする機会があり、指の使い方や術の掛け方、名称など一致するところばかりで、筋整流法は、「柳生心眼流」の流れを汲んでいることが確認できました。
一方、「柳生心眼流柔医術」は、「殺せるから活かせる」という殺活術として発展し、経絡、筋絡、骨絡を3つの絡を基本として成り立ち、筋絡に関する術は文献は残っているが、伝承されずに骨絡に関しては、導引という奥義を持ち「柔医術」としての地位を確立しています。
島津師範は、二百年のときを経て、筋絡に関する術式に出会ったことを感激し、一月十四日に発売されるBABジャパンの月刊秘伝に「二百年の邂逅」として私との対談記事が掲載されることとなりました。
そして、島津師範より3絡を完成させたいとの申し出もあり、これから秘伝書の解明と技術交換を行っていきます。
腱引きが、筋整流法に発展してルーツの解明が出来たことで「柳生心眼流筋整流法」として名乗る時期も近いと思います。