むくみは、痛みの起こる危険信号として重要です。むくみ自体には痛みはありませんが、問題のある箇所をむくみは教えてくれています。
むくみは、リンパ管の流れが悪くなった時に起こります。
リンパ管というと、皆さんも、風邪を引いたり、けがをした時に、耳の下や足の付け根がリンパが腫れたことがあると思います。
これは、傷口などから入った細菌など有害な物質が体の中心に流れ込まないようにリンパ節で、リンパ液が滞り、流れをせき止めているからリンパが腫れるのです。いわば、この場合のリンパが腫れるのは、体に備わった防衛反応のようなものと考えられます。
一方、むくみというのは、リンパの節が流れを滞らせて腫れるのとは違い、何かの原因によってリンパ管が圧迫されリンパ液が流れにくくしているために起こります。
リンパ管を流れるリンパ液は、細胞に栄養を運ぶと共に、細胞から老廃物を受け取ります。流れが滞ると、そこに老廃物が溜まり、細胞の周りにあるコラーゲンなどの物質が滞っているリンパ液を取り込んでふくらんでしまいます。このためにむくみは起こります。
むくみが発生する原因は、腱のねじれなどによってリンパ管が圧迫され、スムーズにリンパ液が流れないと起こります。
そして、むくみに気がつかずそのまま腱のねじれを放っておくと、腱はだんだんと自由に伸び縮みができなくなっていきます。これ以上ねじれたまま、伸ばすと腱が切れてしまうという時に、体は痛みという危険視号を発信するのです。
時として激しい痛みは、リンパ節に溜まった老廃物によって、膨れあがったリンパが筋肉に圧迫され起こることがあります。
リンパマッサージというのは、この滞っているリンパ液をマッサージによって流すものです。リンパ液によってむくんでいる状態で、リンパマッサージを受け ると、一時的にリンパが流れるために、むくみが取れていきます。顔など首の付け根にあるリンパ節に滞っているリンパ液を流すことによって、小顔効果もあり ます。
しかし、そのリンパ管やリンパ節が滞った原因を取り除かない限り、再びリンパ液が滞り、むくみが発生したり、リンパ節が腫れてしまいます。
対症療法はその場で良くなったような感じがしても、原因を取り除く限り、施術を繰り返さなければなりません。
私からいえば、無駄な施術の繰り返しと思えて仕方ありません。